Third Time's a Charm 訳
Dungeon Master
ドラウはドワーフらを捕らえ、近くの野営地へと連れ去ったようだ。 閉鎖された落とし格子の前に人影が見える。彼女がドラウから逃げ出してきたリーレに違いない。 リーレ・プラウドフォージ アンタが仲間を助けてくれるって冒険者だね。エルーフから聞いてる、うまく行くよう祈ってるよ! ドラウたちの野営地はすぐこの先さ。ちょっと泳ぐ必要があるけどね。 -その前に聞いて起きたいんだが、攫われそうになったときどんな状況だったんだ? アタイが偵察をやってたんだけどさ、現場はドラウの支配地域からそう距離もないんで慎重にならざるを得ないだろう?それで時間がかかっちまったんだけど、あのウスラトンカチども待ちきれなかったんだろうね。ドラウが手ぐすね引いて待ってる場所にわざわざいっちまったのさ! それでその場にいればアタイも捕まっちまうと思ったんで、水路を使って脱出したんだ。助けを呼ばなくちゃならないからね。 -なるほどね。水路を抜けた先が野営地のようだが、何か気をつけるようなことはあるかい? そうさね・・・あっちは見通しが悪い場所が多いから、待ち伏せには気をつけたほうがいいね。水路を越えて足場が乾いてきたあたりで曲がり角があるんだけど、そこいらであの馬鹿達は捕まってたよ。 運が味方するといいね。アタイはアンタの後ろについてくよ。逃げる時に武器は落としちまって、戦うことができないのは残念だけどね。その代わり捕まった連中を見つけたらアタイが面倒見るよ。 アンタの救出隊を出すようなことにならないように頑張っとくれ! -わかった。じゃあ捕らわれた連中を解放しに行こうか。 Dungeon Master 落とし格子が開いた。北の床に整地されていない穴が開いている。 この水路は東へ続いているようだ。 以前にここでキャンプが行われていた痕跡がある。 Drow Outpost Guard /Warpriestess やれ!我らに仇名す者は皆殺しだ! この宝石泥棒めが! 俺に見つかったのが運の尽きよ! 血の海に沈めてやるぜ! 何を怯えている? 地上人め、わざわざ我らの領域に入ってくるとは! テザマーヤーは我らドラウがいただいた! どうした?そんなものか? 俺を捕まえてみろ! 調子に乗りおって・・・目にもの見せてくれる! 我が必殺の剣を受け、死ぬがよい! 地上人に死を! まだだ・・・まだこんなものでは・・・ 俺と戦え・・・死ぬまでな! 俺は死んでも・・・戦いをやめんぞ・・・ 次は・・・お前の番だ・・・せいぜい苦しんで死ぬがいい・・・ 俺がやられただと!?馬鹿な! この命尽きようが、降伏などせん! 妾はただでは死なん。我が呪いを受けるがいい! (Spot) 西側に向かって、深く沈んだ足跡が多く残っている。 この曲がり角がリーレが説明していたものであろう。この先に襲撃隊が待ち伏せしているかもしれない。 角の先から、更に多くの巡回兵が武器を抜く音が聞こえてくる。 倒れた巡回兵の1人の手に鍵が握られている。先ほどあった門の鍵であろうか。 壁沿いに進むとドラウたちが詰める砦へたどり着いた。北側の扉の上には消灯したルーン文字がある。おそらく鍵が掛けられているのであろう。南側の扉は開け放たれている。 南方の部屋は兵舎になっており、一番奥の扉には輝きを失ったクリスタルが取り付けられている。 隊長格のドラウが壁際のレバーを引かせまいとこちらを挑発してきている。 レバーを引くと上部のルーン文字が音を立てて起動した。北側の扉についていたルーン文字と同じように見える。 扉の先は砦の奥深くへと続く通路になっていた。 扉を開けるとそこは大広間になっていた。溶岩の上に橋が掛けられているが、その先は厳重に護られているようだ。 Dungeon Master 部屋にいたドラウが叫んだ。 「捕まえた連中は我らが族長の新しいペットだ。邪魔立てするのなら切る!」 通路はドラウの砦の更に奥へと延びている。風に洞窟特有の匂いが混じっており、この先が再び洞窟となっていることを示している。 洞窟の奥深くから、微かな叫び声のようなものが聞こえてくる。 (Spot) 南に向かって足跡と何かを引きづった跡が残っている。 Dungeon Master 壁が開くと充満していた熱気が突風となって押し戻されてきた。更に温度の高い熱波が通路の下方から流れてきたためだ。 部屋の奥に巨大な何かが鎮座している。その姿はまるで溶岩に命が吹き込まれたかのようだ。 溶岩の上に小さな足場が出現するが、しばらくすると溶けて消えてしまうようだ。 奇妙な生き物は床に倒れこみ、活動を停止した。 ドラウの女祭司とその取り巻きが祭壇の周りに集結している。祭壇の付近にはレバーが設置されている。 女祭司は呪いの言葉を放ち息を引き取った。 レバーを引くと、近くで扉が開く音が聞こえた。 不安そうな面持ちのドワーフたちが周りを溶岩で囲まれた島で監禁されている。島から脱出するための階段のところには門が設けられているようだ。 Dwarf Captive 家に帰してくれ! ここから出してー 何?何?アンタ誰? アンタだけが頼りじゃ。 Dungeon Master 魔法で洗脳されている者たちが辺りを徘徊しており、その上の足場には見張りであろうドライダーが侮蔑の眼差しをこちらに向けている。 サイ‘ザール 貴様、俺の縄張りで何をしている?まあいい・・・「渇望の宝玉」について聞き出せるやもしれん。少なくともこの役立たずのドワーフどもよりかは物は知っていそうだ。捕らえよ! Dungeon Master ドライダーは抵抗する君の姿を見て怒鳴り声をあげた。 「使えぬ者どもよ、俺が直々に相手してやろう!」 ドワーフたちはサイ‘ザールの支配から逃れ、正気を取り戻したようだ。 サイ‘ザールが倒れると、上の足場のところにあったルーン文字が消灯した。すると歓喜の叫びが洞窟の後方から聞こえてきた。 リーレ アンタが戦ってくれている間に連中を解放することが出来たよ。ドラウ達に尋問を受けたんだろうね、傷を負ってる奴もいたけど・・・一応全員無事に居留地に送り返すことはできてよかった。ありがとね! Dungeon Master 戦いの音ではなく、ドワーフ達の歓喜の叫び声によって洞窟の壁がビリビリと震えている。 Dwarf Captive ありがとよ!アンタはワシらのヒーローじゃ! た、助かった! ありがとう!アタイはもうここで死ぬものだとばかり・・・ほんとうにありがとう! 九死に一生を得るとはまさにこのことじゃい!
by horuho-su2
| 2017-07-21 04:42
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